2021年02月23日
ハイエースバン 車検に向けてその3 12ヵ月点検
ハイエースバンの車検もユーザー車検にしようと思います。
まずは、12か月点検整備記録簿(自家用小型貨物の車検は1年毎)の作成。
点検整備記録簿は、新車の時に車検証入れに入っているメンテナンス用の冊子にもありますが、汎用的なものがネットでも手に入ります。
ネットで「点検整備記録簿 貨物車 別表5」で検索すると出て来ます。

新車の時に添付される、メンテナンスノートとか点検整備の冊子が有ると思います。
これにも点検の仕方とか、先日記事にしました日常点検の記録が残せるようにはなっています。

その他、ハイエースバンの冊子にはタイヤの残り溝、ブレーキパッド、シューの残りなども記載する欄が有ります。
大事な車ですので、こういった項目にも目を配りましょう。
まずは、12か月点検整備記録簿(自家用小型貨物の車検は1年毎)の作成。
点検整備記録簿は、新車の時に車検証入れに入っているメンテナンス用の冊子にもありますが、汎用的なものがネットでも手に入ります。
ネットで「点検整備記録簿 貨物車 別表5」で検索すると出て来ます。

新車の時に添付される、メンテナンスノートとか点検整備の冊子が有ると思います。
これにも点検の仕方とか、先日記事にしました日常点検の記録が残せるようにはなっています。

その他、ハイエースバンの冊子にはタイヤの残り溝、ブレーキパッド、シューの残りなども記載する欄が有ります。
大事な車ですので、こういった項目にも目を配りましょう。

これにも6か月点検、12か月点検整備記録簿がノーカーボンの複写式で用意されています。複写の上はサービス工場の控えで切り取れるのですが、その下はそのまま残る形なので左利きの私は書き込みにくいんですよねぇ。
検査項目は規定が有りますので、様式が多少変わってもだいたい内容は同じですから、いつも他のサイトで探しています。
どちらにしても車検場で一旦は提出する(返してもらえます)ので切り取るかコピーする訳なので原紙探して印刷して使った方が早いかなぁとも思います。
今回PDFファイルへのリンクはしません、今年(令和3年(2021年))の10月より様式が変わるそうです。
(分解整備から特定整備と呼称が変わることと、OBDなどの診断結果の表記も追加されるそうです)












点検の結果及び整備の概要
■エンジン・ルーム点検

エンジンルームです、、、助手席のシート下にエンジンが詰め込まれているハイエースバンは、ある意味バイクより整備性が悪い。
HONDAのバイクの詰め込みよりは良いのかも知れないけど、、、たいへんです(^^;)。
赤丸がパワーステアリングフルードのタンクです。
黄丸がエンジンオイルのレベルゲージです。
ATFのレベルゲージが有りません、最近の車は撤去されたようです。

エンジンオイルの汚れ、量をチェック。
昔と違って通路も狭いし途中曲がってるからパイプ内のオイルが着いて見にくい。
数回見たり、オモテ・ウラ見た方が良いですね。
去年はほとんど走っていないので交換は1年ごとで良いかなぁ。

1TRガソリンエンジンです。
ベルトが1本です。
アカがパワステポンプ
オレンジがウォータポンプ
ミドリがエアコン・コンプレッサ
イエローがオルタネーター
だと思う(^^;)。

どこでベルトの張りを見るの?
一番上の長い所を押してみると、まぁまぁかな?と思ったけど、、、
グッと押すと伸びる、イヤ、伸びるんじゃなく力加減で押して行ける???
どうやら赤矢印がオートテンショナーになっているようです。
と言う事で、張り調整は必要無い様です。

オートテンショナの点検ですが、ネット検索してみるとディーゼルは範囲を見るところが有るのですが、、、
ガソリンはその位置には見当たらない。
手を突っ込んで上下写真を撮ってみるが、、、無い。
テンショナ側の赤矢印の所にラインは有るが、エンジン側には何もない。
ベルトの鳴きも無いし、プーリーのガタは無い様なのでこれで良しとしよう。

パワーステアリングユニットです。
滲みも無いし、オイル漏れも無し。
ハンドルを揺すっても大丈夫。

オイル量も問題なし。
COLD状態でたっぷり過ぎるぐらい入ってるけど、、、(^^;)。





ブレーキフルードもFULL状態。
フルードは去年交換しましたから、今年は無し。
だいたい2年毎がお勧め。
後ろの黒い円盤みたいなのがブレーキ倍力装置。エンジンの吸気の力を使ってブレーキの踏力をアシスト。
オートマチックトランスミッションなのでクラッチは無し。

タンデムマスターシリンダです。
2系統ブレーキで二重安全ブレーキの機構になります。
後から出て来ますが点検場所がここなので。
追突するとこれが圧迫されてブレーキ効きっぱなしになったり、、、事故しないように。

冷却水(ロングライフクーラント)、ラジエター液とも言う。LLCとも。色んな呼び方が有るのは問題だなぁ、初めての人はさっぱりだよねぇ。
新車のままなのにえらく量が有る。良いのか?>トヨタ
主成分のエチレングリコールは下水に流したりは出来ないんだけどなぁ。
以前はしばらく日光に当てて水分飛ばしてオイル処理箱に入れて廃棄しましたが時間が掛かり過ぎる。よってディーラーで交換しようと思う。トヨタのLLCは7年間は交換不要(その後は4年間)なので、10年で1回換えれば済むから。

ウォッシャー液の多い事
3リットル以上入るそうです。
満タンにしておきました。
事故の時のクラッシャブル的な?、、、



さてシリンダーヘッドカバーは見えますが、ダイレクトイグニションは3つ見えるだけ。
#4は何やらステーを外さないと点検も出来ないゾッと。
真ん中に見えるパイプはエンジン内のブローバイガスを再度燃焼室に送るためのブローバイガス還元装置。
途中にストレーナみたいなフィルタが有るものも有るとか、詰まりチェックですね。
(ハイエースバンは筒抜け)

エアインテークを外してちょっとずらしてみた。
#1を外してみる。
他も外してみる必要は多分無いと思うけど、、、
NGKのサイト見ても平成27年以降のハイエースのプラグが載って無かった。
対応できるプラグが無いのかもねぇ。
トヨタ10社であるDENSOのサイトで調べると2015以降は同じプラグなので、NGKにするならその辺って事かな?。

ダイレクトイグニションのカプラを外さないと抜けません。
節約のトヨタだけあって余裕がない。
赤矢印を親の仇ぐらいギュッと握っても中々外れない、黄色矢印の所にマイナスドライバを軽く差し込んで少し浮かせてやった方が速いです。
まぁ滅多に外さないから、、、スペシャルプラグでもつける人は参考にして下さい。

あ、やっぱり!、イリジウムプラグでした。
型番DENSO-FK20HBR-TJ8です。
なんか凄いロボットみたいなプラグ、昔ボッシュが側方電極とか言って作ってたけど、、、
そんなわけで10万キロメンテナンスフリー?と言う事で省略。
ちなみに点火時期もEFIにコントロールされるので省略。
テスターも無いし、、、
ダイレクトなので当然ディストリビューターも無し。

最近知ったのですが、イリジウムプラグでも中心電極のみイリジウムの物は50,000kmで交換だそうです。
この様に接地電極にもイリジウムが有るものが100,000km迄メンテナンスフリーだそうです。
もちろんプラグの突然死ってのも有るからトラブルが有れば交換です。




バッテリーのチェックです。
プラス・マイナスの端子が緩んでいないか、配線はしっかりしているかのチェック。
後ろからライトで透かしてますがバッテリー液面高さがバラバラなのでアッパーレベルまで補充。
コレは前回車検の時から気が付いてましたが、補充してくれてないんですねぇディーラーなのに。
ローレベルを割っていないからだと思うのですが、バッテリー下ろさないと液面見にくいですからねぇ。

ミラーに光を当てながら液面高さを見ていますが、ホント見にくい。
横から光を当てて見る方が見やすいんですが、リレーヒューズボックス何やかやが邪魔で、、、

右側もミラー見ながら光を当てながら調整しました。
面倒な人はメンテナンスフリーバッテリーにした方が良いかも知れませんね。
まぁ、出荷時は液面揃っていたと思うので、セルによってバラつきがあるバッテリーなんでしょう。


低速・加速は実走にて確認、排気ガスの色はほぼ無色なのでOK。
CO・HCはテスターが無いので空白、空白は省略では無く車検のラインでチェックされるのでそこがOKなら後からチェックマーク入れます。




エアクリーナーはフロントバンパー右(運転席)側裏の下から覗くと見えます。
赤丸のクリップは2か所、クリップゆるめて引っ掛かりを外す感じ?。

開きました。

前方にちょいと引っ張り、、

下に引くと外れます。

エアで吹いて終了。
まだ13,000㎞なので交換はずいぶん先。
キレイだし

ファンベルトは上記のパワステベルトと同じなのでOK
冷却水やオイルの漏れは床が汚れるから大体わかるし、滲みなどは下回りの時にでもチェックします。



以下はよくわからないところは空白にしておきます。何でもチェックだけしないように。
(一度指定工場又は認証工場で車検を受けると該当無しが良くわかると思います。)

手持ちのシリコンホース(長め)を繋げて有る先がメターリング・バルブ(PCVバルブ)
トヨタの部品名がベンチレーション バルブSUB-ASSY「12204-0C030」
エンジンからインテークマニホールドに向かって一方通行です。
お勧めしませんが口で吸うと吸い出せますが、吹こうとすると止まります。
(接続ホースが細くて硬いので摘まんだ程度では作動音が聞こえません)
不良なら交換です。

ガソリン給油口の下側に有るのがチャコールキャニスターだけど、、、
こんなのどうやってチェックしてるの?。
アカ矢印がガソリンタンク上部から来るパイプです。
蒸発ガスはチャコールキャニスターに入って外部に抜けます。
接続ホースの外れ・ねじれ・曲がりはチェックできます。
ミドリ矢印はガソリン給油口からガソリンタンクにつながるパイプです。

アカ矢印がチャコールキャニスター
ミドリ矢印が上の写真と同じ給油口からタンクまでのパイプ
で、キイロ矢印がバッテリートレイ、、、怖くないですか?、この上バッテリーですよ。
先回バッテリー液の補充がされていない、つまり下ろしていない?、どうやってチャコールキャニスターのバルブチェックをしたんだろう?必殺技が有るのだろうか?。










■室内点検

ハンドルの操作具合は実走にて。
ブレーキペダルは下にサービスデータ有ります。
パーキングも同じ。
ブレーキ関係は車検ラインでもテストされますので、おかしければ修理屋さんに。




◆サービスデータ
遊び:1~6mm
すき間:120mm以上(エンジン停止時、500N(51kgf)の踏力にて)



◆サービスデータ
パーキングブレーキ 引きしろ点検
1.パーキングブレーキコントロールハンドルを一度強く引く
2.パーキングブレーキのロックを解除し、パーキングブレーキコントロールハンドルを戻す
3.パーキングコントロールハンドルをゆっくり引き、作動音を数える
基準値:10-16クリック [操作力200N (20.4kgf)]
オートマチックなのでクラッチは有りません。










発炎筒は来年夏前に買い換えましょう。
後は、メーター内のランプをチェック。シートベルトとかエンジンのチェックランプとか。
エンジンのチェックランプは点いていたら修理屋さんへ、コンピューター繋いでキャンセルもしないといけないので、素人整備では無理。
灯火類もチェックしましょうね。LEDのブレーキランプは1個でも切れてるとユニット交換らしい、、、ホントか?(^^;)。
■足回り点検
ホイールアライメントはテスター屋さんでサイドスリップを見てもらった時にでも。
ブレーキ関連はこちらでチェックしています。
ブレーキの前後の調整用のチェックバルブなどはABSなので、、、あとエアブレーキの項目も有ってそれは該当なし(マスターバッグを指しているならまた違うけど、、、?)。倍力装置てのがマスターバッグの様だ。







―エアタンク自体がついていません―省略









-センタ・ブレーキ自体がついていません-省略










ホイールベアリングのがたは、けっこう凄い音がします。
ジャッキアップ後、タイヤを揺すってみてカタカタ言わなければまず大丈夫。
コレもブレーキ点検と同時に出来ます。



リーフスプリングの損傷と言うとクラックなど、、、
点検ハンマーで正常な時の音を覚えておくと、ヒビが入れば音が変わる。
その音が分かるようになるのは経験しかないですねぇ(^^;)。
この板バネを1枚抜いて車高を落とすとか、乗り心地を良くするとかもってのほかですねぇ。

しばらくリーフスプリングの写真が続きます。
取付ボルトの緩みとかをチェックする為です。

この時にアブソーバ・
トルクロッドは付いていません。
ラテラルロッドとは違います。
ラテラルロッドも付いていませんが(^^;)。

ショックアブソーバーの取り付け緩みオイル漏れもチェック。
左リヤのショックアブソーバーは取り換え簡単そうだなぁ。
OHLINS付け替えたいなぁ、、、無理だけど(^^;)。

右も順次見て行きましょう。


右リヤは上が外し辛そうだ、、、取り替えはしないけどね。




コイルサスペンションは普通フロントサスのコイルスプリングの事なんだろうけど、、、
ハイエースはトーションバースプリングなので該当なし。

アッパー・ロアアーム部にはコイルスプリングが有りませんからショックアブソーバーのみの点検になるかな。

トーションバーの取り付け部はちょっと見えない。
サイドブレーキのリンクが見えますねぇ、けっこうおもしろい仕組みです。

ここから見えないのですが、カメラを突っ込んで撮ったら写りました。
アカ矢印がトーションバースプリング。
(鉄棒のねじれ強度を利用したバネです)
キイロ矢印がフロントサスペンションのアッパーアームです。
カメラとミラーを駆使しないと見ることも難しい、バイクより過酷だなぁ。

ホイルハウス側から見るとここに繋がっていますね。
これでアッパーアームが沈むと棒がねじれてバネの役目を果たすわけです。
コイルスプリングで良い様な気もしますけどねぇ、特殊ですね。

トーションバーの反対側はここ、コイルスプリングと違って調整が出来ちゃうんですよね、、、改造しちゃだめですよ。



■下回り点検

ラジエターファンです。
電動ファンなので下回りで確認します。

ロアアームの調整部です。
ホイールアライメント調整用ですね。
4輪アライメントテスターにかける時ぐらいしかいじりません。
ディーラーでもテスター持っている所は聞いたこと無いですねぇ。ほとんどが外注だと思います。

ストラットバーです。
ロアアームを支えています。

パワーステアリングのギアボックス部です。
ここからハンドルまで色々とジョイントを介して繋がっています。
リンクが多いのでしっかり点検しましょう。

室内につながるベベルギア部です。
室内のステアリングコラムシャフトにつながります。
これで良くがたが出ないもんだよなぁ。

助手席足元の下にある、ABSユニットの配管が見えます。
マスタシリンダと言い、ABSユニットと言い追突事故で損傷しやすいですよねぇ、それより人間自体が危ないので車間距離はしっかり取りましょうねぇ。

パワーステアリングのロッドがナックルに連結されている部分です。
ボールジョイントのダストブーツのグリスが出て無ければ大丈夫。

反対側。
真っ直ぐ上に延びているロッドは、スタピライザーバーにつながっています。

パワーステアリングユニット側のブーツです。
破れオイル漏れのチェック。

反対側。

ブレーキホースの痛み、オイル漏れのチェック。






オートマチックトランスミッションのオイルパンです。
オイル漏れはチェックできますが、オイル量はどこかのボルトを外してみるんだろうけど、、、
場所が不明だし余り外したくない(^^;)。



プロペラシャフト。
ミッションとの連結部ですねぇ。
最近FFばかりでなかなかお目にかかれません。
リヤドライブシャフトはホーシングの中なのでブーツも有りません。
フロントは2WDなので有りません。4WDのみですね。

プロペラシャフトとデファレンシャルギアとの連結部です。
1本なので途中にユニバーサルジョイントもベアリングも有りません。

真下から、、、
う~ん、特に意味はない(^^;)。






オイル漏れなし。

デフオイルは給油口からこぼれるまで入れるって感じだから、穴に指突っ込むと油面に触れる、、、
一応規定は3.1リットル

ちなみに6角対辺は24mmです。
もぐりこんでサイズが違ったらいやでしょ?。

ホーシングからリンクが出ていて、アカ矢印のスイッチかセンサに繋がっています。
何だろう?、、、
ホーシングが沈むとレバーが動く、ヘッドライトのオートレベライザーのセンサーかな?。
荷物が増えて後が下がるとヘッドライトの光軸を下げる仕組み、、、この辺は車検とは関係ない。



エグゾースト・パイプ
このぐらいはまださび付いて無いから外すの楽だよなぁ、、、

なんか色々ついてるよねぇ。
モノリシックコンバータ、、、触媒だね。
からのマフラーって感じ?。

触媒とマフラーの連結部。

長いマフラーエンドパイプ。




エンジンのオイルパン
漏れもにじみも有りません。
各部の給油脂って、、、ギシギシ言ってなきゃ良さそうだが(^^;)。


■外回り点検
コレは日ごろどれだけ見てるかにもよるなぁ、おかしければ気づくと思うし、、、それすらわからないと怖いけど。

■車載式故障診断装置
OBDについては今年2021年10月から施行。今回空白、、、たぶんずっと(^^;)。
OBD診断についてはこちらで記事にしています。
が、私のハイエースバン古いので検査対象外(2021年10月1日以降の新車から)です。
検査実施も2024年からです。
>ハイエースバン 2022車検 OBD点検

ストレートとかのOBD2用のテスター買ってみるかなぁ。
その他の点検・整備項目
ワイパーゴム交換
ウィンドウォッシャー補充
ブレーキパッド残り 前 左8mm以上 右8mm以上
ブレーキシュー残り 後 左4mm以上 右4mm以上
タイヤ残り溝 前 左7mm以上 右7mm以上
後 左7mm以上 右7mm以上
走行距離 13,700km (100km未満切り捨て)
交換部品等
ワイパーゴム前後
いやぁ点検よりコレ書く方が疲れる。
でも次回からはこれをタブレットで見ながら出来るからその為ですねぇ。
また書き込もうって、励みになります。
すいません、↓プチッとお願いしますm(_ _)m。

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