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2011年09月19日

取り外したベアリング-2

 恒例の、、、、、恒例か?、、、、(^^;)。

 また、パーツクリーナー半分使っちゃいました。

 今回は47mmだけ。40mmまでやる元気はなかった。有機溶剤だからねぇ、きついのです。


 今回は、ちょっとガタがありました。新品と比べると、、、、ですが。はまっている時は感じなかったけど、外してみると分かる感じです。

 ちなみに、、、新しいベアリングはガタは感じず、ハブにはめてみたら動きが少し固くなりました。

 はめると少し締まるみたいです。動力が掛かる部分ですからねぇ、ベアリング自体に隙間を作っているんですねぇ。先日のC3隙間も噂だけではないですねぇ。通常の隙間のベアリングだと焼き付くでしょうから、、、、たぶん(^^;)。

取り外したベアリング-2

 リテーナーはリベット止めなので、、、、、、、今回は外しません。

 内径が同じで外径だけが違うので、ホントはボールの差を見てみたいんですが、、、、(^^;)。


 ところで、ジェベリスト777さんより、アストロのベアリングプーラーの耐久性が悪いとのコメントを頂きました。

 自動車工具の商社というと、バンザイとかANZENとか大手が有りますが、そこのカタログに載っているSSTのメーカーが日平機器とか江東産業(KOTO)、最近では林精鋼(ハスコー)になるでしょうか。先の記事でも書きましたホンダのSSTを作っている興和精機もそうですね。

 そこで作られるSSTはいわゆるプロ用で、簡単にへたってしまってはクレームの嵐になるので、作りはしっかりしてますねぇ。

 その分とてもお高い、、、、、ハスコーに至っては、とても貧乏ド素人が手を出す価格ではありません。良いのは知ってますがねぇ(^^;)。

 工具鋼って言うのは、その合金の配合は門外不出とか言われてて、製鋼会社からオーダーに応じて供給されるとか。

 鉄なんて硬けりゃ良いでしょと思うかも知れませんが、鋼はいくらでも硬く出来るんですが、硬くすると割れ易いんです、グッと力を入れて使う工具だけに、割れると非常に危ないんです、大けがにも繋がります。

 なら、割れないように、柔らかくすると、、、、、へたるんです(^^;)。

 鋼材の他に、焼き入れ強度も大事なんですねぇ。どの程度の焼き入れでどの程度の焼き戻しで必要な強度と粘りを出すか、この辺が有名メーカーの企業秘密でも有るんですねぇ。


 で、今回の台湾製だか中国製の工具を買うか買わないかの決め方です。
 まぁ、私の場合ですけど、、、、(^^;)。(安い工具は大体製造元一緒です。)


 そこそこ繁盛しているバイク屋で、ホイールベアリングの交換作業頻度がどれぐらい有るのかわかりませんが、仮に週に1台として年間50台程度、アタッチメントの耐久性が600回でアウトとなるとします。フロント・リアの左右換えるから150台分として3年で消耗するとします。

 あくまでも仮定ですけどね、、、、、(^^;)。

 これを素人が、自己保有のバイクを3万キロ毎に交換するとして、1年で3万キロはきついかな?。まぁ、それぐらい走るとして、年1回ですよねぇ。2台を順に換えるとしたら、、、、年に6万キロ乗らないなら、1台ですよね。

 人生50年バイクに乗り続けるとして、50台分以上持てば良いかなぁって。耐久性が1/3でも一生使えるかなって(^^;)。

 私のバイク人生あと20年もないだろうし、、、、、。あと1回やれば金額的な元は取れるし(^^;)。

 って、全く使えなきゃどうしようもないかなぁって所だけど十分使えるし。


 さて、それでは検証していきましょうか。

取り外したベアリング-2
 通常セットから、少し爪の部分を飛び出させてます。

 このわずかな出っ張りを引っかけて打ち込まれたベアリングを引き抜くわけです。

 いわば、この爪がベアリングプーラーの命です。

 柔らかければ、へたってなめてしまうし、硬すぎれば割れてしまいます。


取り外したベアリング-2
 セットした所を計ると、、、、、

 18mm、、、、おぉ

 1mm径が増えただけで引っ張ってるんですねぇ。

 爪が引っかかってる部分は、0.5mmってこと。




取り外したベアリング-2

 左が、今回4個のベアリングを外した17mmのチャック

 真ん中は、、、、、以前買った15mmチャック、、、、倒立になる前のフロント用ですねぇ、今は17mmだから間違えて発注しちゃったみたい(^^;)まぁ、いいかぁ。

 右はセットの15mm、真ん中とちょっと形状が違います。進化しているのかな?。

 4回使ってみて、黒染め(塗装)はハゲてますが、形状に変化はないようです。

 お互いをぶつけ合うと、ずいぶん硬いのが分かります。爪の広げたり戻したりで金属疲労による割れは有るかも知れないですねぇ。

 50台分(いつ頃?)までもつかなぁ?、、、、、、(^^;)。


【追記】2011/09/20

 結局40mmの外したベアリングも綺麗にしました、、、、(^^;)物好き。

取り外したベアリング-2

 こうやって3つ並べると、ベアリングの大きさが全然違いますねぇ。内径17mmで外径が違うのだから当たり前ですが、数も違います。

 フロント用の35mmは10個、リア右用の40mmは8個、リア左用の47mmは7個となってます。

 都合、フロントはこの小さなベアリング20個で支えられていて、リアは15個のベアリングで支えられているわけですねぇ。

 メーカーの設計だから力配分は考えられているのでしょうが、林道を走り、思いっきり駆動力をかけて、ブレーキだって結構な力でしょう、タフでなければ持ちませんよねぇ。


 さて、昨日の続き、プロの生産性と、ド素人の採算性で考えますと、、、。

 ホイールベアリングの交換工賃を、標準作業時間で見ると1個0.5時間、2個で0.6時間となります。

 そのバイク屋のレバレート(標準作業時間工賃)7,000円とすると4,200円となり、前後で8,400円。

・部品代の利益は除外として、考えると売り上げは8,400円。

・作業員の時給を1,500円として1.2時間で1,800円、工具全体の1回分の費用を約80,000円÷150台=約530円。

・その他地代とかテナント代とか光熱費・雑費等は無視して考えますが実際はそれも掛かっています。

・8,400-(1,800+530)=7,682 と言うことで、この作業の粗利は7,682円と言うことになります。

・おぉ、結構儲けてるなぁじゃ無くって、SSTが合計で8万円したって、1回分の費用は知れているって事です。


 これが、商売では無くって、ド素人が高い工具を買った場合の採算性を考えます。

 前の耐久性の計算は、凄く長距離を走る人がセミプロみたいに作業をする場合で考えてますが、どうでしょう?、実走行は年間1万キロぐらいですか?、まぁ、1万キロとしましょう、3万キロで換えない場合もあるけれど大事をとって定期交換するとしましょう。

・16~66歳までバイクに乗るとして、50年間で新車を乗り継ぐなら、3年に一度で16回交換作業をします。
  (私の場合はあと3回ぐらいかなぁ。)

・今回の工具代の合計が約17,000円なので、17,000÷16=約1,100円 (÷4=4,250円) 

・8万円の工具を買うとしたら、80,000÷16=5,000円 (÷4=20,000円)

・作業をバイク屋に依頼したとして、差額は16回使うとして8,400-1,100=7,300円

・おぉ、儲けたなと思うかなぁ。作業に対する自己責任はありますからねぇ。

・高級工具を使うとして、8,400-5,000=3,400円、今からこのぐらい使う人には採算は取れる訳です。


 で、、、、私の場合は、採算の取れる金額と言うと、高級工具は無理と判断するわけですねぇ。欲しいけどねぇ。

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 出掛ける予定もなく、、、、、暇なので。 昨日外した、フロントのホイールベアリングの検証を、、、、、、、、 まぁ、、、、新品と同じです。 特別気づくところも無し(^^;)。 た...
取り外したベアリング【ライダーの思いつき】at 2011年09月21日 08:10
コメントありがとう
相変わらず丁寧な記事ですねぇ、流石です。

自分もベアリング脱着工具持ってますが

専用工具はホント便利ですよね。
Posted by 並 at 2011年09月20日 00:02
並さん、どうもです。

 最近は忙しそうですねぇ、仕事も程々にしないと遊べないですよぉ。

 専用工具はあるとホント便利ですよねぇ。

 全部欲しいところですが、先立つものが、、、、、(^^;)。
Posted by ライダー at 2011年09月20日 00:33
色々考えると頭痛くなっちゃいます。。。

それにしても、ハスコーって高いですね。
びっくりしました。
Posted by Dal Segno at 2011年09月20日 20:22
Dal Segnoさん、どうもです。

 まぁ、コストパフォーマンス的には、最近の安物工具がそこそこ使えるようになって、サンデーメカニックにはありがたいことですなぁって感じです。

 ハスコーが高くても、スナップオンが高くても、プロのように数をこなせばそれほど負担じゃないって事ですねぇ。

 それと、バイクを大事にするってのは、自分で修理することでは無くっていつでも状態をチェックして、より完全な状態に保ってやることで、自分で修理するのは趣味的要素が強いかな?(^^;)。
Posted by ライダー at 2011年09月20日 22:42
ちょっと表現が違ったかな?・・・って

アストロさんの工具については、よく使っている友人の話として、やや耐久性に問題があるとの話を聞いただけで、自分では使っていないのでわかりません・・・

ベアリングインストーラーについては、ジェベル125専用工具が9千円弱で、アストロの汎用ドライバーの倍の価格なので、ちょっと迷っていたということなんです。
どちらにしても、たいして高額なものではないので、どうでも良いことなのかもしれません。
両方とも購入して比較してみようかな・・・?

わたしの場合、中古のスペアホイールを複数持っているので、交換するベアリングも多いので(笑)。

関係ないですが、以前から興和のタイヤレバーを愛用しているのですが、これって最高です(^^)。刻印はHONDAになっています(笑)。
Posted by ジェベリスト777 at 2011年09月22日 06:16
ジェベリスト777さん、どうもです。

 アストロのどれかわからずの話ですかぁ、、、、。

 全体を見てどう感じるかは気持ち的なものもあって、判断難しいですねぇ。

 正直、本文に書いた通りです、工具のネックになる箇所、このプーラーの場合はチャック部分、この辺の強度と粘りそこに差があるだろうと。

 ベアリングインストーラーは、、、、、サイズさえ合ってれば、一緒かなぁ。
Posted by ライダー at 2011年09月22日 06:56
 それにしても日立金属の高性能冷間工具鋼SLD-MAGICのトライボロジー特性は凄いですね。先月の、日刊工業新聞の「プレス技術」で読みましたが、微量の油を塗ったセミドライ状態で、摩擦させると先端技術のDLCのような自己潤滑性(摩擦係数が下がる)が出るなんて。耐摩耗性もたかいのでコーティング費用分コストパフォーマンスがよく、耐荷重能も2500MPaと高強度でいろんな転動・摩擦・摺動部品に使えそうだ。まさにノーベル賞級の発明だ。
Posted by 金型屋 at 2013年02月17日 09:55
金型屋さん、どうもです。

 詳しいですねぇ、私にはさっぱりです、、、(^^;)。

 日立金属は、某有名メーカー(^^;)に工具鋼も供給しているようですし、カスタムナイフ用の刃物鋼もそうだったんじゃないかなぁ。

 どっちにしてもすごい技術ですねぇ。
Posted by ライダー at 2013年02月17日 15:52
先日、その高性能工具鋼の自己潤滑性とかいう話を日本トライボロジー学会で聞いたが、モリブデンとかカーボン、それにDLCコーティングなどの怪しげな論説とも整合し、油中添加剤の極圧効果にも拡張できる話は面白かった。そのメカニズムをひらたくいえば世界初の本格的ナノマシンであるボールベアリング状の分子性結晶が金属表面に自己組織化されて、フリクションが良くなるということらしい。
Posted by フリクションインパクト at 2013年06月17日 20:20
フリクションインパクトさん、どうもです。

 何やら専門的な話になって、さっぱりわかりませんが、限りなくフリクションゼロに向かっていくって事でしょうか、、、、技術の進歩はもはやSFの世界を越えてますねぇ。
Posted by ライダーライダー at 2013年06月17日 21:32
 たしかに世界初のナノマシンともいわれていますから。常識以上の面圧をかけることで摩擦係数は限りなく下がっていくといわれています。
Posted by 精密ツール at 2015年05月22日 19:38
精密ツールさん、どうもです。

 ほう、何やらすごそうな話ですねぇ、、、、(^^;)。
Posted by ライダー at 2015年05月22日 22:36
現在の機械構造材料の最大のネックは摺動面。
いくら機械的特性(材料強度・硬さ)が高くても、材料というものは摩擦に弱い。
そのため潤滑油が存在する。しかしながら、それでも弱いので
コーティングをする。
しかし、日立金属が開発した自己潤滑性特殊鋼SLD-MAGICは
コーティングレスで摩擦に強いことが特徴。そのメカニズムは
潤滑油と鉄鋼材料が相互作用を起こし、グラファイト層間化合物(GIC)
という高性能な潤滑物質を作るためであることが、日立金属技報
2017で公表された(CCSCモデル、炭素結晶の競合モデル)。
 これにより機械部品の設計は小型化され、摩擦損失と軽量化の同時
解決が見込まれ、低フリクションによる自動車の燃費向上に大いに寄与することが期待
されている。
Posted by トライボシステム展望(well-to-wheel) at 2017年03月13日 13:22
トライボシステム展望(well-to-wheel)さん、どうもです。

 世の中進歩しているってことですねぇ。
Posted by ライダー at 2017年03月13日 19:46
プロテリアルの高性能特殊鋼ですね。なんかTPRのピストンリング素材がこれで、トヨタ自動車のGRエンジンへ大量に採用されているようですね。あとモーター関係だとロボットの減速機のピニオンギアなんかにも。
Posted by グリーン経済 at 2023年02月10日 09:53
グリーン経済さん、どうもです。

 良い技術はちゃんと使われているんですねぇ。

 ただ、新しい技術は頭の古い素人DIYではついていけない世界です。

 でも、良い物は使いたいですよね。
Posted by ライダー at 2023年02月10日 10:34
 
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