正月の準備-ふすまの張り替え

ライダー

2010年12月05日 00:07

 今日は、20年放って置いた、2階の居間と寝室のふすまの張り替えをしました。


 6、7年前まで吸っていたタバコのせいもあって、真っ茶色のふすま紙は和紙が風化しだして割れてきたりもしていて、、、、、まぁ、耐用20年は大丈夫という証明も出来ているなぁ(^^;)。

 どこへも出かけられない最近ですが、DIYでもストレス解消出来ますねぇ。

 これをやる気になったのは数日前に、ホームセンターコーナンへ寄ったときに、アイロンで貼るふすま紙2枚入りで何と980円、、、、、、思わず買ってしまいました。

 コーナンのチラシ
を見ると、安物の紙でもふすまの張り替えをして貰うと1枚4,000円ぐらいかかるようです。

 超緊縮財政の折り、1枚2枚なら良いけど、2階だけでも10枚あるので、、、、、ちょっと無理。おまけに天袋も同じ数あるし。

 (3,800+2,500)x10=63,000

  てな訳で、早速始めます。





 うちのふすまの横は、釘打ちで留めてないタイプですので、スライドさせて抜くタイプです。

 上下は隠し釘で留めているタイプなので、枠ごと引き抜きます。

 このアイロンタイプ、枠は外さなくても上から貼れるタイプなのですが、隅の処理が綺麗にならないので、枠を外してやりました。

 しかし、手抜き工事が発覚して結構大変なことに、、、、、。

 職人として許せないなぁとブツブツ文句を言いながらの作業になりましたが、、、、、、。

 どんなことかというと、、、、、、まぁ、追々書いていきますね。



 まずは、ふすまを横にして、上部を見ます。



 ふすまは軽くするために、割と弱い木で出来ていますから、直接叩くとつぶれて変形します。

 当て木をして、木槌で叩き出します。

 横枠はこれでスライドをはじめますから、ゆっくり叩いて移動させます。



 スライドさせる量は、内部が見えないので、探りながら行います。

 ある場所に来るとスポっと抜けるのですが、、、、、。

 作るときに仕事が雑なふすまは、なかなか難しい。

 建築費ケチった覚えはないんだけどなぁ。



 中はこんな感じになってます。



 相手側はこんな感じ。

 この穴にはめてから、スライドさせるとネジの頭が食い込んで外れなくなるので、この穴までスライドさせて上に抜くわけです。



 上下の枠は、釘で打ち込んであるので、刃の薄い物を差し込んで、こじる様に抜きますが、、、、、枠は弱いので丁寧に作業します。



 専用の釘抜き見たいのがありますが、高かったので買ってない。

ふすま紙・襖紙を張るなら! ふすまの施工道具6点セット(T-523)



 少し開く場所を探りながらゆっくりと、、、、。



 焦らずゆっくりと全体的に開いていきます。



 均等に開いていくと、その内スルッと抜けるまでゆっくりと。

 釘が錆びていると結構やっかいです。



 次に、引き手を外します。

 上下を釘で留められてますから、これを抜くのですがしっかり打ち込まれていますから、精密ドライバーできっかけを作りました。

 少し頭が出れば、ラジオペンチで抜き取ります。



 私は、プラニッパーが刃が薄くて入りやすいので、それでやりました。



 ふすま紙を切り開かず引き手で打ち抜いたような感じですねぇ。

 あれっと思い打ち抜かれた、紙を引き出してみます。



 茶チリとふすま紙が2組?。

 はぁ?、貼り替えをするときに元を剥がさず上に貼っていくことはあるみたいですが、新築以来一度も貼り直していない、、、、?。

 なんだぁ?、今回はふすま紙を全部剥がさずに、その上からアイロンで貼るふすま紙を貼るつもりだったのだが、、、、。



 バリバリと、表側をめくってみると、その下から裏に貼ってあるふすま紙と同じふすま紙が出てきた。

 部屋の表裏を間違えて貼ったんだなぁ、、、、、やり直さず、そのまま上に貼り付けたんだなぁ、横着な職人だなぁと、、、この時は呆れただけでした。

 3枚は貼り重ねるのも格好悪いので、これは剥がします。



 これを剥がすのがとっても手間でした。下のふすまが剥がれると本末転倒になるので上側だけ剥がしていきました。

 アイロン式は、全面で貼り付けるので、全てのふすま紙を剥がして本体に貼り付けちゃうと、今度剥がすのたいへんなので、、、、、(^^;)。

 糊で本格的に貼るときは、全部剥がして茶チリを貼ってふすまを貼るという本格的な貼り方をするなら、剥がすのも濡らして糊を溶かせば簡単に剥がれますから。



 結局、3枚のふすまがこの状態でした、4枚目で間違いに気がついたんでしょうねぇ、、、、。

 凄い時間の無駄を、、、、、勘弁して欲しいなぁ。

 しかし、これでは終わらなかった。


 では、気持ちを切り替えて、貼っていきます。

 裾に模様があるタイプのふすま紙は、位置決めがたいへん。

 左右で、高さが違ったり、左右の位置も同じにしないとねぇ。



 今回は物差しで、寸法を合わせました。

 下側と左右の寸法を決めてメモして他も貼っていきます。



 位置がずれないようにど真ん中で一発貼り付けます。

 次に十字に貼り付けていきます。




 熱が加わると少し縮む素材のようですねぇ。


 端を折り曲げて、スジをつけておきます。

 ホワイトバランス、おかしいなぁ。



 折り返しを残して切り取っていきます。



 貼り付けたときに重ならないように、角を処理します。

 折り返しをしっかりアイロンで固定します。



 釘穴を合わせて、上下の枠を打ち込みます。

 ゆるい場合は、釘を場所を変えて打ち直します。



 引き手をつける穴を切り開きます。



 浮かないように馴染ませます。

 思い切りどつくと打ち抜けるんだろうなぁ。



 釘締めがないので、ピンポンチで代用。

 本来はピンを打ち抜くための物なんですが、、、、。



 はい完成です。

 余分な仕事が入ったので、4枚やるのにずいぶんな時間がかかってしましました。

 4枚で6時間ぐらいかかったかなぁ?。

 もう一部屋は、全体に柄の入った物でやりましたので順調でした、2枚余分にあったんですが、剥がす手間がないので、平日の夜にちょこちょこと2枚ずつやっても1日1時間ほどで楽勝でしたねぇ。



 続いて、天袋のふすまをやります、、、、、が、ホントに怒れてしまいました。

 詳しくは後ほど、、、、、


 変える前の天袋のふすまの色と、下の貼り替えたばかりのふすまの色の違いが凄い。



 綺麗になりましたねぇ。

 これで後20年大丈夫かなぁ?。



 怒れたのは、まずこれ、また間違い。

 貼り直しはよいとして、地袋のふすまと間違えたのかなぁ?、天袋は高い位置にあるから、真ん中には引き手をつけません。

 引き手の位置を変えてます開けた穴をふさいだのがわかります。



 これなど最悪、、、、、、どれだけ間違えるんだって感じ。

 左下の赤丸は、間違えて開けた後、紙も貼ってなかった、、、、、まぁ見えないけどねぇ。



 左下の穴は引き手を取り付ける普通の状態。



 右上の穴です。引き手がついていた所。

 釘が打てるだけの木が無理矢理つけただけ、、、、、。

 おかげで、弱々しく、とてもプロの職人の仕事ではないなぁ。

 ごまかしまるけ、、、、、。

 これで、建具屋として飯が食っていけるのかぁ?プンプン。



 気を取り直して、まぁ、これで完成です。

 部屋が明るくなりましたねぇ。

 これで、正月は気持ちよく迎えられそうです。



 これは、紙が余ったので、上まで花柄、、、、、(^^;)。

 ふすま4枚と、天袋4枚なので、、、、、、6枚分買うと、裾の花模様分が2枚分余っちゃうのがもったい無くって、、、、所詮素人ワザです、、、、、(^^;)。





リフォーム用4枚柄織物襖紙 ふすま紙 SA-62

★将来は、こんなのやってみたいなぁ、糊で貼るタイプです。★



アクやシミが出ないようにふすまの下に貼りますふすまの下ばり紙茶チリ90cm×60cm



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 そうそう、「アイロン式ふすま紙」は押さえが足りないところが後で浮いてきます。

 熱融着の接着剤なので、熱の加え直しが出来ます。



 膨らんだ所を、アイロンで押さえ直せば、くっつきます。

 ふすまが立った状態でもやれますので、素人向けですねぇ。



【追記】
 二間続きの両側を糊付きふすま紙で作業してます。動画も有ります。

 ふすま4枚・8面の貼替








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