グリスの失敗

ライダー

2011年05月14日 22:19

 グリスって、色々と有るんですが、私がバイクをいじり始めた頃は、シャシグリス、万能(リチウム)グリスぐらいで、モリブデングリスは高価な部類で、エンジンを分解しない限り使うこともなかったです。

 で、昨日、ブレンディボトルコーヒーがカーマホームセンターで1本98円の特売だったので(^^;)それを買いがてら、グリスの棚も眺めていました。

夏はこれが欠かせない。

なかなか安売りがないから、、、、

普通はこんな価格なんですよ




 色々と有りますねぇ、プラスチック用とかは油分が樹脂を侵さないとかなんだろうかなぁ?、と思いながら、リチウム、モリブデン、ウレアグリスと並んでるんですが、ウレアグリスが高いんですね。




 I LIKE CAMPさんが、サスとスイングアームのオーバーホールにも使っていたウレアグリスですが、、、、、使ったこと無かったので詳しくは知らなかったんです。

 で、調べてみると、リチウムグリスより耐圧も耐熱も性能が良いんですねぇ。

 グリスって言うとオイルに混ぜものして作るようですが、リチウム石鹸基を混ぜたリチウムグリス、シリコン混ぜればシリコングリスって感じです。それらのグリスに二硫化モリブデンを追加すると一般的にモリブデングリスと呼ばれます。グリスの種類というか、添加剤的ですねぇ。



 二硫化モリブデンは金属粉が表面をメッキ作用で金属同士の接面に極圧が掛かったときのカジリなどの防止に使われるのでエンジンを分解したときに、エンジン内のベアリングやカムやジャーナル部の摺動面に二硫化モリブデンパウダーをオイルで伸ばして塗布すると初期のカジリが防げるので使われるわけです。

 そんなわけで、モリブデングリスと言うと高性能グリスとずっと思っていました。

 でも、色々と調べていくと、このモリブデン、高速で回転する部分では金属粉が研磨剤になって摩耗するらしいのです、、、、、、(^^;)。
 (エンジン内部はオイルで洗い流されるので、早めにオイル交換すれば何も問題がないそうです、、、、、(^^;)。)

 と言うことで、高速で回転するベアリングや部品には使わない方が良さそうです



 で、本題の失敗とは?



 前回のタイヤ交換で発見してたんですが、、、、

 リアのホイールスペーサーです。

 アクスルシャフトで固定され、オイルシールの方が回転するのですが、ここにシリコングリス(モリブデン入り)を使っていました。

 オイルシールのスジがそのまま付いてます。



 リアホイールスペーサーの反対側です。

 こちらも同じようにスジが付いてますねぇ。

 最初、アルマイト塗装だからそれが剥げたのかなぁと思ったのですが、スジがちょっと深いようで、モリブデンが研磨剤となると言う証拠かと、、、、(^^;)。




 このシール部分が、


 こんな感じで当たってますので、モリブデンという研磨剤で擦っているような物です。

 1500km走ってますが、結構削れるもんですねぇ。固くてもアルミスペーサーだからねぇ。 





 と言うことで、ウレアグリスを買ってきました。

 348円でした。



 まずは、スペーサーを取り外します。

 モリブデングリスがたっぷり付いてます。



 綺麗に拭き取ると、くっきりスジが、、、、

 買い換えるにも高いパーツなのでこのまま使用します。



 オイルシールにもたっぷり付いてますねぇ。

 パーツを取り寄せるのもなんだかなぁと思うのでこのまま使用です。



 場所的にクリーナーを使うわけにもいかないので、ティッシュで拭き取りました。

 毛羽立っているのはそのせいです(^^;)。



 ウレアグリスをたっぷり塗りつけました。

 溝にグリスが溜まるようにねぇ。



 フロントのスペーサーもこんな感じです。

 リアより回転数が少ないので削れは多少ましでした。



 しっかり拭き取り。




 たっぷりグリスを塗りつけ、組み上げて完了です。




 今うちにあるグリスです。

・グリスガンにはマルチパーパス(リチウム)グリスが入っています。
・WAKOSのラバーグリスが、モリブデン(シリコン)グリスです。
 (高速回転しない部分には有効ですよ)

 ブレーキパッドの裏とかスライドピンとかに使っています。
 極圧に成らない部分には使わないし、今回の失敗の元になるので回転部分も使いません。
 もっとも今現在ワコーズのこのモリブデン入りは作られていません。

・アンチシーズは、エキパイのナットが熱で焼き付かないように使います。

 これは、その昔CB750FBに乗っていた頃マフラー交換しようとエキパイの埋込ボルトについたナットが焼き付いていて、ボルトが折れてしまってから焼き付きそうなボルトに使用しています。
 その時は、残ったボルトにナットを溶接してもらって、そうそう、溶接してもらうとボルトは高熱で緩み易くなるんですねぇ簡単に外れました。

・接点グリスは、買ってはみたものの接触不良にならないので、、、、。











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