DIY 電源プラグ 修理

ライダー

2018年01月11日 22:02

 いつもの様~に、幕が開~き~♪、、、じゃなくって、いつもの様にネット検索で色々と調べ物をしていました。

 すると、『家電を自分で修理しました~!』と言うサイトをいくつか見つけました、ご本人の名誉のためにリンクは避けますが、けっこうビックリする修理法を書かれています。

 中には、私も昔やっていたような失敗も多く見つける事が出来ました。

 表題の「DIY 電源プラグ 修理」で検索すると、興味深い画像を見る事が出来ます。

 昨年、電気工事士の資格を取得するために、曲がりなりにも勉強をしてきましたが、勉強すればするほど自分の無知が良く分かりました。

 思ったことは、

         資格取得って大事だなぁ~って(^^;)。


 一般の方にもわかりやすい事、、、う~ん、例えば自動車免許、無免許で公道を走るってのは誰が考えても無茶ですよねぇ?。

 自動車やバイクの12Vの電源でも修理の際バッテリーをショートさせると工具が熔けるほどのスパークが発生します。

 家庭用電源は通常105V前後、器具によっては210Vの電圧がかかっています。

 それが接触不良になると、その箇所が過熱またはスパークして火災が発生する恐れがある訳です。

       その接触不良は、本当に怖い事なんですよ。

 今回も、長いですよぉ。
 その家電製品なんですが、法的には自分で修理することに資格は要りません

 道路の電柱から引き込み、メーターから、分電盤を通り、電灯用ローゼット、電源用コンセントまでは、電気工事士の資格が必要ですが、家電製品の電源プラグから先は、法の規制は有りません。

 よって、電気工事の資格が無い方でも腕に覚えのある方は、家電製品の修理をネットで公開しても違法行為ではない訳です。

 まぁ厳密に言えば法の網の目をかけることはできるんでしょうが、そこまでは実際出来ていないのが現実なんでしょうねぇ。

 と、能書きはこの辺までとして、本題は、ネット情報は玉石混交で無茶苦茶な方法が結構当たり前に公開されていますので、充分に気を付けて下さい。

 と言っている私の記事だって、足りない所は多々あると思いますので、頭からうのみにしないで、一応間違っていないかご自身で調べてから実行に移してくださいね。


 一般的に家電製品についている電源プラグです。

 このプラグを持たないで、ケーブル部分をもって引っ張る人が多いですが、それを繰り返すと外からは見えませんが中で断線します。

 だいたいがより線(単線ではなく複数の電線がより合わさっている)ですが、その内何本か切れると許容電流が下がり、発熱して火災になる場合も有ります。スパークする場合も。

 実際、断線もどこで切れているかはテスターなどを使って導通を見て行かないとわからないんですけどね。


 今回は、プラグのすぐ後ろのジャバラから1cmほどが内部で断線して家電製品が動かないとします。
 (どこが断線しているか特定できない場合は、電源ケーブルごと交換してください)

 プラグ自体は15A-125Vの規格です。

 じゃぁ、15Aまで許容電流なんだね?と言うとそうじゃありません。もう一つ、電線の太さが大事です。

 これは、1.25mm平方の断面積が有る銅線が2本使われています。

 許容電流の目安はこちらのサイトがわかりやすいかと
 ※この許容電流は、絶縁電線が2本並び外装がかぶってくると変わってきますので、ご注意ください。
  基本的な考えは、通電による加熱で被覆・外装が変形しない程度が目安になります。
  変形>溶解>短絡>発火になるかな?。


 用意したプラグはこの2点。

 ホームセンターで適当に買ってきたものなんですが、左が台湾製のもの、右がPanasonicの90度方向を変えるもの。

 個人的な意見ですが、長年電気工事に使用されてきたPanasonic製品を選びたいですねぇ。

 どちらも、15A-125Vの規格です。



 裏返し。



 TA HSINGと言う台湾の電機メーカーのようです。

 <PS>Eの規格品なので、問題は無いかと思います。

 ただ説明不足ですし間違っています。



 これが製品についていた説明書です。

 何も書かれていないものよりはずいぶんと親切なんですが、、、



 まず適合電線ですが、「これだけ」なのか?、「これ以下」なのか?がわかりません。

 「これ以上」ってことは構造的に入りませんのであり得ないと思いますが、、、



 下を見ると、電線は消費電力に合わせてとなっているので、「これ以下」でも良さそうですね。




 実際にケーブルを入れてネジを締めてみます。

 引っ張ってみますと十分な引張強度が有るようです。

 ケーブルは、VCTFK 1.25sq(平方mm)



 ケーブルの表裏の写真を並べてみました。

 3か所で、波打ったように曲がっていますのでこれで押さえているようです。



 赤丸の3か所でクネクネと押さえているようです。



 芯線の加工の寸法が変です。

 実物と合わせても、絶縁被覆の剥き代2cmは余裕を見てるとして残りが1cmではおかしいです。

 間違ってますねぇ。コレ信じて加工したら困っちゃいますねぇ。



 まずは、1cm剥いて、2cm残してみます。

 ひょっとして逆かな?と思ったから、、、



 今回、より専用ストリッパーの適当なものが無いので、自動車の電装用でよく使われている物を代用します。

 これ、電気工事には使えない工具なので、特に圧着部分が規定の状態にならない場合が有るので、電気工事の圧着には使ってはいけません。
 (圧着工具は後述します。)

 ちなみにより線の1本でも断線させると、電気工事士試験は受かりません。てか、許容電流が下がるので断線した場合は切断して再度剥き直しです。もっと言うと、芯線を傷つけて折れそうでも受かりません。



 残りは2cm弱で良さそうですが、剥き代は全然足りません。
 4cm、2cmにして、芯線の長さは調整が良さそうですね。

 第二種電気工事士の技能試験ランプレセプタクルの練習でも記事にしましたが、ネジに絶縁被覆が噛まない事、芯線の露出は最小限にする必要が有ります。

 試験判定は露出は5mm以下と成ってますが、理想は1mm以下だそうです。

 ネジ部の巻き付けは、3/4以上、、、

 足りませんねぇ。



 写真は単線ですけど、こんな感じまで持っていきたいですねぇ。



 剥き代15mm、残り19mmにしてみました。




 なんとか、3/4はクリアかな?




 芯線がねじの頭からはみ出していますねぇ。

 正直これ以上は無理っぽいんですが、、、。



 大幅に剥いて、なおかつ芯線が重ならないように、、、

 芯線同士が重なるとそこだけ分厚くなります。

 そうなるとネジが均一に芯線を押さえられなくなって結局は接触不良を招きますから。



 はみ出した芯線の先端をカット。

 見てくれは美しくない。

 それとより線は、細い線がより合わされて重なり合っていますから、すき間が多くなっています。

 その分締め付けてもしばらくたつと緩みやすくなります。

 ホントは一度締めて、しばらくして増し締めをしたいです。

 でも実際はそんなことはしないですよねぇ?。


 【追記】こちらにプロの電気屋さんが作業しているサイトが有りました。
 この方が、綺麗に仕上がりますね。重ねる部分が厚くならないように平たくしておくんですね。


 そこで作業をより良くするためには、圧着端子を使いましょう。

 本来はこれがデフォだと思いますが、圧着端子を使わないように指示される場合も有るので説明書は充分に読みましょう。

 R1.25-3.5です。

 1.25sqの芯線、ネジ径3.5mm用です。

 使用範囲は、
 芯線-0.25~1.65mm2

 参考サイトはこちら



 圧着工具です。

 裸端子用。

 旧型みたいで、今は売ってないみたいですねぇ。



 前述の工具との違いはここ。

 ラチェット機構です。

 指定の所までかしめ切らないと開かない構造で、既定の圧着を確実にするための工具です。

 圧着工具は、圧着端子ごとに色々と有りまして、仕事で使わない限り必要な工具を揃えるのは大変ですが、どうせ圧着端子を使うなら専用が欲しいですよねぇ。

 プロとして作業する人とDIYで作業する人の差でしょうかねぇ。



 1.25~8sq.用

 絶縁被覆端子には使わないように。

 圧着作業の基本

 知っていると役立つ“圧着端子”のはなし



 どの部分で圧着したのか分かる様に、刻印されます。



 電気工事士技能試験の練習でも記事にしましたが、この工事に使う圧着工具も刻印がされます。
 正しい施工がされているかどうかの証拠にもなるものです。

 家電製品は、本来はメーカーかそれに準ずる修理工場に修理に出すものなんです。
 プラグ一つ買えただけでメーカーの補償は受けられなくなったりもします。

 電気は目に見えないので、おかしな施工をしてそれが原因の火事になった場合笑うに笑えなかったり、DIYも命がけになる可能性も有るんですよねぇ。



 圧着完了です。

 この圧着、人によっては圧着したところが大きく変形するから、その端点からプツンと切れる心配も有るそうですが、、、、

 どちらを選ぶかは作業者次第ですかねぇ。

 もっとも、プラグの仕様によっては、圧着端子が入る余裕が無いものも有りますので、買う時に確認した方が良いですねぇ。



 刻印もしっかりされていますねぇ。



 ネジでしっかり締め付けて、、、



 完成です、、、

 長い記事だなぁ、、、

 まだ、もうちょっとあるよ、、、



 続きましてぇ、Panasonicの方です。

 へんな形してますねぇ。

 台湾製の物と違って、ケーブルの押さえが見当たりません。

 その分折り返しが有ります。



 左が台湾製。

 右がPanasonic製

 ネジはさすがPanasonicワッシャー・スプリング付きですねぇ。

 200円程度の部品ですが、差が有りますね。



 ところが、本体についている説明書はこれだけ。

 半田付けはしないこと。

 適用電線は、平コードの0.75sq.、1.25sq.、2sq.とわかります。

 Panasonicがこの程度ではないでしょう?と検索するとありました。

 商品仕様書



 接続方法の抜粋です。

 剥き代は5~6mm

 絶縁被覆は、39~45mm



 絶縁被覆と圧着端子のすき間は0.5mm



 カシメは1.25で200Nの引っ張りに1分間耐えること。




 端子はニチフR1.25-3.5M相当品。







 端子ねじは0.8~1N・mで締め付けのこと


 電線の取回しは、左図の通り


 カバーのネジの締め付けは
 0.5~0.8N・mで締め付けのこと 



 40mmに調整。



 いったん端子にねじ止めして、、、



 折り返して、、、、




 カバーのすき間から覗くと、コードの押さえがこんなところに有りました。



 これで完成。

 電源プラグの交換って、簡単なものだと思っていましたが、いざやってみると奥が深いですねぇ。

 おしまい




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